マレーシアの首都クアラルンプールを初めて訪れた日本人ならその発展ぶりに目を見張るでしょう。中心部のビルの林立ぶりは、東京よりも密度が高いかもしれません。人口3200万人ほどのマレーシアは、東南アジアでは一人当たりのGDP(国内総生産)がブルネイ、シンガポールに次いで高く、2017年は9812ドルでした。これはタイの1.5倍、インドネシアの2.5倍です。
東南アジアでは日本企業が早くから進出し、工業化に寄与しました。一方で、石油資源国であり、近年の石油価格高騰によるオイルマネーで潤っています。さらにマレーシアのビジネスでは華僑が強いことから、それが呼び水となって、中国からの投資も急増しています。
一方、マレーシアにおける日本語能力検定N1受験者数は2017年に276人です。これはタイの6分の1以下、ベトナムの3950人の14分の1でしかありません。これに経済発展にともなう所得増がともなって、マレーシア語翻訳の報酬も他の東南アジア諸国に比べると相当に高く、ベトナム語の2倍程度になっています。東南アジアだからと一括りに考えていると、マレーシア語翻訳の意外な高さに驚くでしょう。
Copyright©2015 Japan HR solutions. All rights reserved.