ラオス語はラーオ語とも呼ばれます。ラオス人はラーオ語と呼び、ラオス語とは呼びません。国の正式名称もラーオ人民民主共和国です。ではなぜ、「ラオス」なのでしょうか。それはフランス植民地時代の名残なのです。
フランス人はラーオを複数形にして、「ラーオの人々(ラオス)の王国」と呼びました。このラオスという名称が、同国の独立後も国際的に残っており、日本でも通称が用いられているのです。かつて日本のことがジパングとして西洋に紹介され、その名残として国際名称がジャパンであることと同じです。
ラオスは国の規模が小さく、ラオス語翻訳(ラーオ語翻訳)の案件は多くありません。その中で目立つのは日本政府による援助関係の翻訳です。
当社では日本の財務省による大阪関税と神戸関税における各5日間の研修の通訳および資料翻訳を受託しました。ラオスは内陸国で、国境をミャンマー、タイ、中国、カンボジア、ベトナムと接しており、メコン川流域の要所となっています。このため内陸の国境貿易が盛んで、通関の役割が重要です。財務省ではその通関能力向上のためラオスから15人ほどの関係者を招聘して研修を実施しました。当社はそのための膨大な資料をラオス語(ラーオ語)に翻訳し、当日はラオスから2人の通訳者を呼んで、交代で通訳を行いました。現地から通訳を呼んだことで一番安心したのは遠方から日本にやってきた15名のラオス人参加者だったようです。セミナーは打ち解けた雰囲気で行われました。
ラオス南部のメコン川には日本政府が援助して建設した長大な橋も架かっており、ミャンマーからタイ、ラオス、ベトナムを経て南シナ海へと東西回廊がつながっています。今後はミャンマーの経済発展にともなって、ラオスにも新たなビジネスチャンスがありそうです。当社ではラオス語翻訳(ラーオ語翻訳)の仕事が増えてくることを期待しております。
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タイ語翻訳に依存するラオス社会 (アジア翻訳ジャーナル No.3)
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